webマーケターと一言で言っても、細かく職種ごとに分かれている事をご存知でしょうか?
今回は、細かい職種ごとの分類と、それぞれに求められるスキルセットについて解説していきます!

これからwebマーケターを目指したい、webマーケティングを勉強したいと言う人の参考になれば幸いです!
webマーケティングは広範囲に渡るため、細かく職種が分かれている
まずはwebマーケティングの範囲について紹介しますが、以下のように分類することができます。




例えばSEOやweb広告、SNSにタグマネジメント、アクセス解析など、かなり幅広い範囲が対象になっている事が分かります。
webマーケターの細かい職種の分類
webマーケティングの範囲をお伝えしましたが、こうした範囲の一つ一つに職種があるわけでは無く、大きく手法ごとに職種が4つに分かれています。具体的には以下の4つです。
- web広告運用担当
- SEO担当
- CRM・MA担当
- SNS運用担当



それぞれの職種に簡単に紹介していきます!
web広告運用担当とは
web広告とは、大きく分けると以下の3つを指します。
- 検索エンジンの結果上部に表示されるテキスト広告
- webサイト上に表示される画像、動画の広告
- SNS上に表示される画像、動画の広告
みなさん目にした事があるかと思いますが、こうした広告の管理・設定・成果改善を行う職種が広告運用担当です。



ちなみに筆者の本職はこのweb広告運用です!


SEO担当とは
SEOとは、自社サイトを検索エンジンの上位に表示させるテクニックの事を指します。


ちなみに広告の下に表示されるサイトがSEOの範囲ですが、上位に表示させる方法などは全く違っています。



SEOは無料なのに対し、広告は費用が発生する点が大きな違いです。


例えば記事などのコンテンツを書いたり、サイトの構造を変えてユーザーに使いやすいサイトにすることなどを行い上位表示を狙う職種がSEO担当です。
CRM・MA担当とは
CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、例えばメルマガなどで契約・購入後の顧客と接点持つ事を指します。
MAとは、Marketing Automationの略で、契約前の見込み顧客と、こちらも例えばメルマガなどを用いて接点を持つ事を指します。
手法としては近しいですが、対象が契約・購入の前か後かという面で大きく違っています。
こうしたメルマガなどの配信の設計や管理などを行う職種がCRM・MA担当です。
SNS運用担当とは
SNSは分かりやすいですね。
例えばInstagramやTwitterなどを用いて、顧客をファンにすること(より商品や自社のことを好きになってもらう事)をSNS運用と言います。


ちなみにSNS上の広告と投稿は全く別物で、投稿を扱う職種の事をSNS運用担当と言います。
webマーケターの各職種ごとに必要なスキルセットとは
webマーケターの職種の分類をお伝えした所で、各職種ごとに求められるスキルセットと、それぞれの説明をしていきます!
私が作成したwebマーケティングのスキルマップをベースに、職種ごとに必要なスキルセットを当てはめてみます。



最後に一覧表にしてまとめているので、学習の参考などにしてください!
web広告運用に必要なスキルセット
web広告運用に必要なスキルセットは以下の通りです。
- マーケティング基礎
- web広告
- webデザイン
- 資料作成
- タグマネジメント



職種ごとに重複するスキルもありますので、初めて出てきたスキルについては1つずつ簡単に解説します!
マーケティング基礎スキルとは
マーケティングの基礎とは、いわゆるマーケティングフレームワークなどと言われるマーケティング全般のスキルと、webマーケティングの基礎的な知識の事です。
戦略があってのwebマーケティングという手段なので、マーケティングの知識は必須です。
webマーケティングもPVやセッションなどの基本用語や、検索エンジンの仕組みなどの前提の基礎知識が必須です。





本記事の最後に個別の学習方法もお伝えします!
web広告スキルとは
web広告のスキルとは、広告を出稿するための複数の媒体を使いこなし、成果が出る様に広告を管理するスキルです。
主要な媒体だと、GoogleやYahoo!、LINEやInstagramなどがあります。
各媒体の特性や、広告のセオリーを理解する事が必要になります。
webデザインスキルとは
webデザインのスキルとは、バナー画像やLPと呼ばれるwebサイトのデザインをディレクションするスキルのことです。


注意して欲しいのは、webデザイナー以外は作れるようにまでなる必要はないという点です。
どういう理由でどういうデザインが必要か考えて、webデザイナーに依頼するためのスキルが求められます。
資料作成スキルとは
資料作成スキルとは大きく以下の3つに分類されます。
- Power Pointを用いた提案資料
- Excelを用いたレポート資料
- Excelを用いた集計・分析資料
クライアントが居る広告代理店のマーケターと、事業会社のマーケターでは上記の中で必要になってくるスキルが違うので、全て出来る必要はありません。


タグマネジメントスキルとは
webマーケティングの特徴として、細かく数値を計測出来ると言う点があります。
そうした数値を計測するためのものがタグと呼ばれる、以下のようなプログラミングコードです。


基本的に型が用意されているので0から作ることはありませんが、取りたい数値を計測するためには多少可変させる必要があったりします。
このタグを自由に扱えるようになるスキルが、タグマネジメントスキルです。
SEO担当に必要なスキルセット
SEOの担当者に必要なスキルは以下の通りです。
- マーケティング基礎
- SEO
- アクセス解析
- 資料作成



ここからはこれまでに紹介していないスキルについて解説していきます!
アクセス解析スキルとは
アクセス解析とは、Webサイトに訪れたユーザーの動きから、Webサイトを分析・改善する為のスキルです。
Google Analyticsというツールなどを利用します。


例1人1人がどのようにWebサイト内で動いたのかを知る事が出来るので、例えばこのページはすぐにユーザーが居なくなってしまうのでこういうコンテンツを追加してみよう、などの改善を行います。
ちなみにSEOは、プログラミングスキルとライティングのスキルがあるとベターです。
実際にシステムを触ったり、記事の作成をすることもあるためです。
CRM・MA担当に必要なスキルセット
- マーケティング基礎
- CRM(Customer Relationship Mamagement)
- MA(Marketing Automation)
- webデザイン
CRM(Customer Relationship Mamagement)とは
冒頭でご説明したように、契約・購入後の顧客と接点を持ち、例えば追加購入をしてもらうことなどを指します。
具体的には、どういうコンテンツを、どんなツールを使い、どんなタイミングで配信をするのが良いかを検証するスキルになります。
MA(Marketing Automation)とは
こちらも冒頭でご説明したように、契約前の見込み顧客とメルマガなどを使用して継続的に接点を持ち、契約まで引き上げることを指します。
CRMと対象が違うだけで、大きく「どういうコンテンツを、どんなツールを使い、どんなタイミングで配信をするのが良いかを検証」という意味では同じになります。
SNS担当に必要なスキルセット
- SNS運用
- webデザイン
SNS運用スキルとは
SNS運用スキルとは、クライアントやユーザーと、SNSを通じて双方向のやり取りを行い、ファンを増やすためのスキルです。
このためには流行(トレンド)の理解力が必要で、コツとしては「仕事感を出さないこと」です。
いわゆる堅苦しい文章などではなく、SNSの特性・流行に合わせたコンテンツや、動画などのフォーマットを使用して他の投稿に馴染ませると、ユーザーと自然なやり取りが出来ます。
webマーケターの職種分類ごとのスキルセットの一覧表
これまでご紹介してきた分類ごとのスキルセットについて、一覧でまとめると以下のような形になります!
職種 | スキルセット |
---|---|
web広告運用担当 | ・マーケティング基礎 ・web広告 ・webデザイン ・資料作成 ・タグマネジメント |
SEO担当 | ・マーケティング基礎 ・SEO ・アクセス解析 ・資料作成 |
CRM・MA担当 | ・マーケティング基礎 ・CRM(Customer Relationship Mamagement) ・MA(Marketing Automation) ・webデザイン |
SNS運用担当 | ・SNS運用 ・webデザイン |
ただし追加で上記表以外のスキルを身に付けることももちろん重要です。
例えばweb広告の担当者がSEOの事を知れば、網羅的にwebマーケティングの手法を考えることが出来たりします。
スキルマップも以下の記事で紹介していますので、今回の記事を参考に何を学習すべきか、身に付けるべきか考えてみてくださいね。


webマーケティングのスキルセットを身に付けるなら
ご紹介したwebマーケティングのスキルセットを身に付けたいのであれば、本や動画、スクールなどがおすすめです。
まずは知識を身に付けてみたい、触れてみたい!という形であれば本がおすすめです。


もう少し深く知りたいのであれば動画がおすすめです。
Udemyでのおすすめ動画や、Youtubeでのおすすめ動画も紹介しています。
スキルをがっつりと身に付けてwebマーケターになりたい!ということであれば実践的な経験が必須ですので、webマーケティングスクールをおすすめしています。

