デジタルマーケティングのスキルマップ【webマーケティングで必要なスキルの一覧】

デジタルマーケティングのスキルマップ【webマーケティングで必要なスキルの一覧】

デジタルマーケティング、webマーケティングと一言で言っても範囲は広範に渡ります。

今回は、広告代理店・事業会社でデジタルマーケターとして仕事をしている私が、デジタルマーケティングのスキルマップを紹介していきます。

これを見ればデジタル・webマーケティングの全体像と、必要なスキルを理解することができます。

webマーケティングとは何かについては動画でも解説しています。
目次

デジタルマーケティングのスキルマップ

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早速、デジタル・webマーケティングのスキルマップをご紹介します!

デジタルマーケティングのスキルマップ
※拡大するには画像をタップしてください。

技術的なスキル、知識や概念的なスキルを縦軸に、新規獲得に使うスキル、既存顧客(CV以降)向けのスキルを横軸にマッピングしてみました。

大きくスキルマップを分類すると、以下の11種のスキルに分類することができます。

  • マーケティング基礎
  • SEO
  • web広告
  • その他広告(純広告、アフィリエイト広告など)
  • SNS
  • MA(Marketing Automation)
  • CRM(Customer Relationship Management)
  • webデザイン
  • アクセス解析
  • 資料作成(パワーポイント、Excelなど)
  • タグマネジメント
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デジタルマーケティングの各スキルについて、詳細と代表的な手法についてそれぞれ解説していきます!

マーケティング基礎スキルとは

マーケティング基礎スキルとは、大きく2つに分類することができます。

  • マーケティングフレームワーク
  • webマーケティングの基礎知識

マーケティングフレームワークとは

webマーケティング以前の、マーケティング自体のスキルです。

そもそもどのようなユーザーに、どのような強みを活かしてwebマーケティングを行うのか?といった戦略を立てる部分に使用します。

こうした戦略は、フレームワークと言われる枠組みに当てはめて考えると抜け漏れなく整理ができるので、戦略を立てる流れと、戦略を立てる際の各フレームワークのスキルが重要になります。

フレームワークの一例を解説しているので、どのようなものか興味がある方は参考にしてみてください。

webマーケティングの基礎知識とは

webマーケティングの基礎知識は、デジタル・webマーケティングで頻出の専門用語・概念や、その関係性の知識を理解することを指します。

PVやCPC、インプレッションなど、様々な専門用語が現場では使われるので、こうした知識を身に付けることは必須です。

また、「例えばCVRが上がるとCPAが下がる」といった、それぞれの用語・概念同士の関係性や、「ディスプレイ広告は一般的にリマーケティングが最も成果が良い」という特徴も理解しておく必要があります

こちらも一例を解説しているので、参考にしてみてください。

SEOとは

SEOのイメージ

SEOというのは、簡単に言うと「Googleなどの検索エンジンで上位に表示させるための技術」を指します。

検索エンジンで上位になればなるほどクリックされるようになるため、webサイトからの成果を上げやすくなるのです。

SEOは大きく分類すると内部対策外部対策の2種類があります。

SEOの内部対策とは

内部対策とは、例えばサイト内に同サイトのリンクを張り巡らせて回遊性を高めて上げることや、コンテンツの構造を整理して、ユーザー・検索エンジンに認識されやすくするなどの、サイト内部の改善のことを指します。

もちろん、表示させたいキーワードに対しての記事などのコンテンツを用意することは大前提です。

SEOの外部対策とは

外部対策とは、質の良い、独自性のあるコンテンツを用意し、他のサイトからリンクを張ってもらうことで評価が上がる仕組みのことを指します。

こうした手法を使いこなして、検索エンジンの上位表示を目指すことをSEOと呼びます。

Web広告とは

web広告とは、お金を払ってSNSや検索エンジン、サイト上に広告を表示し集客する手法のことです。

web広告は大きく分類すると、以下の分類になります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ・SNS広告

リスティング広告とは

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!と言った検索エンジンで何かを検索した時に表示されるテキストの広告です。(厳密には画像などの表示もありますが、表示場所はここです。)

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!と言った検索エンジンで何かを検索した時に表示されるテキストの広告

ディスプレイ・SNS広告とは

ディスプレイ、SNS広告というのは主に画像や動画で表示される広告のことです。

webサイト上に出てくる広告をディスプレイ広告と呼び、

webサイト上に出てくる画像、動画の広告をディスプレイ広告と呼ぶ

SNS上に表示される広告をSNS広告と呼びますが、

SNS上に出てくる動画、画像の広告をSNS広告と呼ぶ

どちらも仕組み自体は同じ広告です。

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ちなみにyoutubeに出てくる広告も主にはディスプレイ広告に分類されます。

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私自身の専門領域がweb広告になるので、具体的な業務内容や特徴などはこちらで解説しています!

その他広告(純広告、アフィリエイト広告など)

主要な広告の他に、純広告アフィリエイト広告があります。

純広告とは

純広告は、webサイトの持ち主から広告枠を買い取って出稿する広告のことを指します。

一見、「webサイトに表示される広告ならディスプレイ広告じゃないの?」と思われる方もいるかと思いますが、ディスプレイ広告は、Googleなどと契約しているwebサイトに、Googleなどの媒体を通して出稿される広告なので、直接契約する純広告とは違うのです。

また、ディスプレイ広告はクリックされるか、表示ごとに課金しますが、純広告は何日間いくらという買い切り型という違いもあります。

webサイトに出てくる画像、動画の広告の中でも、買い切り型の広告を純広告と呼ぶ

アフィリエイト広告とは

アフィリエイト広告は、ASPと呼ばれる、「広告を取りまとめるサービス」と契約した個人または企業が運営するWebサイトから自社サイトへ誘導してもらう広告のことを指します。

よくブログなどで商品を紹介している記事を目にすることがあるかと思いますが、ブログの持ち主は記事内で商品サービスを紹介することで広告費として収益を得ている形になります。

SNS(ソーシャルメディアマーケティング)

ソーシャルメディアマーケティングのイメージ

SNSを用いたwebマーケティング手法のことを「ソーシャルメディアマーケティング」と呼びます。ソーシャルメディアマーケティングとは、主にSNSを使用してユーザーにファンになってもらうためのマーケティングを指します。

ブランドやサービスに関する情報を継続的に発信していくことで、更に好きになってもらい、リピート購入を促したり、拡散してもらうことなどを目的とします。

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FacebookやLINE、TwitterやInstagramなどが有名ですね。

MA(Marketing Automation)

MAとはMarketing Automationの略で、字の如くマーケティング活動を自動化することを指しますが、例えばSEOや広告で資料請求してくれたユーザーをMAツールに溜めておき、自動でメルマガなどを配信することなどを行います

もう少し抽象的にいうと、接点を持ったユーザーを見込み顧客〜契約確度の高いリードに育てることを指します。

契約や購入まではまだ考えていないユーザーに、定期的にメルマガを送付し、情報を知ってもらうことで興味を持ってもらい、購入手前の段階まで持っていくという一連の流れを行うことをMAと呼び、これが出来るツールのことをMAツールと呼びます。

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マルケトや、Sales forceのpardotというツールが有名ですね。

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少し難しいので、契約・購入する前のメルマガと覚えてしまって問題ありません!

CRM(Customer Relationship Management)

CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、これも字の如く顧客との関係性を維持すること、またはそのシステムのことを指します。

MAと若干混同しそうですが、MAは契約・購入前のユーザーが対象なのに対して、CRMは一度契約や購入したユーザーが対象になります。

昔は一度買ったら終わりでしたが、サブスクリプションと呼ばれる定期購入モデルが台頭してきたことで、定期的に顧客をフォローすることが重要になったために出てきた概念です。

BtoB企業で例えば「この企業は最近あんまり使ってくれていないな」と言った企業に対しては使い方ガイドを送って利用を促すなどの行動を指します。

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Sales forceが最も有名ですね!他にもkintoneやB→dashなどのツールが有名です。

Webデザインについて

webデザインの仕事風景

webデザインはイメージが付きやすいかと思いますが、デジタルマーケティングにおけるデザインは主にLPと呼ばれる広告などの着地点とするwebサイト(LP=ランディングページの略)と、バナー画像のことを指します。

webデザイナーであればLPやバナーを制作するスキルはもちろん必要ですが、webマーケターが指示を出すことが多いため、webマーケティングに関わる人全員がある程度の知識が求められます

例えばwebマーケターはLPやバナーのデータを分析して、「ここが悪いからこのように改善しよう」と考え、webデザイナーに依頼する、という流れが多いです。

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webマーケターは、作り方というよりはどんなLPやバナーが成果が良いのか、を知っておく必要があります。

アクセス解析について

アクセス解析とは、LP・Webサイトに訪れたユーザーの行動を分析して、改善していくことを指します。

多くの企業がGoogle Analyticsという基本的に無料で使えるツールを使用し、例えば「このページでユーザーは良く離脱しているな、ではこんなコンテンツを追加してみよう」といった分析・改善を行います。

自社以外の競合サイトを分析するためのSimilar webと言ったツールも存在ます。

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私も保持するアクセス解析専門の資格「ウェブ解析士」についても解説しているので、理解を深めたい方はぜひ参考にしてください。

資料作成(パワーポイント、Excelなど)

資料作成中の仕事風景

資料作成スキルも重要なスキルになっていますが、分類すると以下の2パターンになります。

  • 提案資料作成スキル(パワーポイント)
  • レポーティング、分析資料作成スキル(Excel)

提案資料作成スキル(パワーポイント)

クライアントに対して何かしらの提案をする際に、パワーポイントを使用した提案資料作成スキルが必要になってきます。

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実際に私が提案した資料の一例です。

提案資料の例

内容を理解してもらうために、視覚的にも理解しやすい提案資料が必要になってきます。

レポーティング、分析資料作成スキル(Excel)

webマーケティングは成果が数値で細かく取得できるという特徴があります。

そのため成果がどうだったかというレポートの作成、提出のためにExcelを使用します。

また、膨大な数の数字を扱うことになるので、分析のためにもExcelを使用する必要があります。

Excelで膨大な数値を集計した例
一部ぼかしていますが、こんな感じで集計作業を行います。

ちなみにExcelのノウハウについて発信しているブログも運営しているので良ければ参考にしてみてください。

また、分析に付随して一部「統計」のスキルも必要となってきます。

例えば成果が偶然ではなく確かなものなのか確かめたり、過去の数字から将来予測を行うときなどに使用します。

デジタルマーケティングに必要な統計スキルはビジネス統計スペシャリストを推奨しています。

タグマネジメントについて

最もイメージが湧きにくいかもしれませんが、webマーケティングというのは「タグ」と呼ばれる物をwebサイトに埋め込むことで成果を計測しています

そのタグを扱う事をタグマネジメントと呼び、上手く扱うことで色々な数値を取得できるようになります

また、本格的に扱うためには、プログラミング言語である「Java Script」のスキルが必要になってきます。

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扱う機会がある人はそんなものもあるんだなあ程度の認識で大丈夫です!

デジタルマーケティングのスキルを身に付けるには

デジタルマーケティングのスキルマップについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

それでは実際にスキルを身に付けたい!となった場合のスキル習得方法についても解説していきます。

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転職までしたいか、スキルアップをしたいかの目的によっておすすめの手段が変わってきますので、それぞれ分けて紹介します!

デジタルマーケティングのスキルを身に付けて転職したい人向け

デジタルマーケティングのスキルを身に付けて転職したい!という方には、webマーケティングスクールをおすすめします。

転職したい人がスクールに通うべき理由は以下の記事で解説していますが、簡潔にいうと実践経験がどうしても必要になるため、転職フォローまで付いているwebマーケティングスクールに通うことがおすすめです。

もしwebマーケティングスクールに興味がある方はこちらから探してみてください。

デジタルマーケティングを学びたい、スキルアップしたい人向け

まずは、デジタル・webマーケティングがどういうものか学びたい、スキルアップのために学びたいという人向けのおすすめの学習方法をお伝えします。

上記の人向けのおすすめの学習法は、手軽に学習を行える動画学習がおすすめです。

多少お金を払っても質の高い動画で学習したい方にはUdemyがおすすめです。

まずは無料で動画学習をしたい方はYoutubeでも学習が出来ます。

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