今日は私の本職でもある「広告運用」について解説していきます。
広告代理店の中の人って何をやってるの?webマーケターって何?という方、解説を読めば広告運用とは何かと言うことを理解して頂けるかと思います。なるべく広告の専門用語を使わずに解説しますので、ぜひ最後までご覧下さい。
広告運用とは何をするの?
広告運用を一言で言うと、
「管理画面と広告とwebサイトを使って見込み客または購入者をなるべく安く獲得する事」
です。この文字の並びだけを見ても理解が難しいかと思いますが、いくつかキーワードが出て来ましたね。
- 「管理画面」
- 「広告」
- 「Webサイト」
これらのキーワードを1つずつ理解してもらえれば「広告運用とは?」が理解できるので、1つずつ説明した上で、具体的な業務内容を噛み砕いてご説明します。
webマーケティングの中の広告運用
それぞれのキーワードを説明するために、まずwebマーケティングの概念を説明しておきます。
マーケティングの中のwebマーケティング
まず、マーケティングの活動をざっくり「顧客に商品を届ける事」と定義した場合、手段は山のようにあります。
テレビCMやチラシ、看板など様々な手法がありますが、webマーケティングとは、
「インターネット上を介して顧客に商品を届ける事」
簡単に言うとWebサイトを使用してマーケティングすると言うことです。
webマーケティングの中の広告運用
webマーケティングの立ち位置を理解してもらったところで広告運用の立ち位置の説明です。
Webサイトを使った集客と一言で言っても複数の方法があります。
- 広告を使って集客
- SNSを使って集客
- メールなどを使って集客
- 検索エンジンの上位表示による集客(SEO)
webマーケティングはざっくりとこの4つに分類する事が出来ます。
この分類の中の、「広告を使った集客」が広告運用です。
ちなみにwebマーケターはこれらの手法を1人で管理していること稀で、基本的にはどれか1つを担当しています。
広告運用における管理画面とは
それではこれら3つのキーワードについて説明していきます。
- 「管理画面」
- 「広告」
- 「Webサイト」
まずは管理画面についてです。
管理画面とは、広告を出したい対象の媒体(GoogleやYahoo!)の、出したい広告や設定を管理する為のwebサイトです。
広告を出せる媒体というのは、LINEやFacebook、Instagramや Twitterなど、厳密に挙げていくとかなりの数が存在します。(メインはGoogle、Yahoo!、LINE、Facebookです。)
広告運用における広告とは
次に、広告についてご説明します。
「広告」と聞いた時に思い浮かべるイメージは人それぞれなのではないでしょうか?
広告運用における広告とは、大きく以下2つと覚えてもらえれば大丈夫です。
- 文章の広告
- バナーの広告(画像や動画)
リスティング広告
文章の広告の事を、リスティング広告と言います。
リスティング広告は主に検索エンジン上に表示されます。
ディスプレイ広告(SNS広告)
バナー(画像や動画)の広告のことを、ディスプレイ広告と言います。
基本的には検索エンジンに出てくる広告(リスティング)以外はディスプレイ広告です。
良くWebサイトを閲覧していて画像の広告が出てきたり、SNSを見ていて動画の広告が流れて来たりしますよね?あれがディスプレイ広告です。
広告運用におけるWebサイトとは
最後のキーワード、webサイトについてご説明します。
Webサイトは読んで字の如くいわゆるWebサイトですが、ブログのような形ではなく、「購入」であったり「資料請求」などの行動をユーザーに行ってもらうためのサイトです。
ここまででそれぞれのキーワードの意味は理解してもらえたかと思います。
広告運用の具体的な業務内容は?
それでは具体的な広告運用の業務内容ですが、一般的には以下の3つです。
- Webサイトと広告の改善
- オークション(管理画面)の調整
- 成果の報告(レポートの作成)
これもそれぞれ見ていきましょう。
Webサイトと広告の改善とは?
まずWebサイトと広告の改善についてです。
Webサイトの改善について
Webサイトの改善とはつまり、
「Webサイトに訪れたユーザーのうち、購入や申し込みをするユーザーの割合を増やす」
ということです。
具体的にはサイトのデザインを変えたり、コンテンツを増やしたり、サイトに合わせて様々な手法を使用します。
広告の改善について
広告の改善とは簡単にいうと、
「ターゲットとなるユーザーによりクリックして貰える広告を作る」
ということです。
つまり良い広告とは狙ったユーザーにクリックして貰える広告、ということになります。
具体的には、リスティング広告の場合は文章の文言を入れ替えてみたり、ディスプレイ広告の場合はデザイン要素の変更です。
Webサイトと広告の改善をすることで、結果的に購入や申し込みをするユーザーを安く獲得することができるのです。
オークション(管理画面)の調整とは?
次に、管理画面の調整を行います。
先ほど管理画面について。出したい広告や設定を管理する為のwebサイトという説明をしましたが、管理画面の中でも更にターゲットが細分化されて入ってるイメージです。
そして前提として、web上の広告は一般的にオークションの形式を取っており、広告の表示機会があるとそのターゲットに対して入札してる広告主たちが自動でオークションを開催し、勝ち残った広告が表示されているのです。
つまり管理画面でのオークションの調整というのは、
管理画面内のそれぞれのユーザーに対して適切な表示がされるようにオークションへの入札額を日々調整するのです。
極論を言うと金額を上げれば上げるだけ表示される回数が増えますが、その分1人集客するために掛かるコストが増してしまうのです。
成果の報告(レポートの作成)とは?
最後に、成果の報告についてです。
成果の報告というのは、これまで見てきた広告運用の実務によって、目的(見込み客または購入者をなるべく安く獲得する)が達成したのかどうかを集計・上司またはクライアントに報告することを指します。
広告運用は実施したらやりっぱなしということは無く、きちんと成果が出ているのか振り返ってまでが一連の流れになります。
私自身のこの集計作業の際にExcelでひたすら行っていたため、Excelのスキルが身についています。
広告運用とはのまとめ
目的をもう一度振り返ってみましょう。
「管理画面と広告とwebサイトを使って見込み客または購入者をなるべく安く獲得する事」
ということでしたね。
この目的を、
- Webサイトと広告の改善
- オークション(管理画面)の調整
- 成果の報告(レポートの作成)
の3つを繰り返すことで実現していくことが、広告運用です。
ちなみに何を安くするか、という細かい話は広告代理店と事業会社によって変わってきます。
広告代理店と事業会社の違いについてはこちらでまとめていますので、良ければご覧ください。