今回は私も上級ウェブ解析士を保持しているウェブ解析士について、実際にどんな試験なのか、受けた感想とともにご紹介します!
ウェブ解析士とは3つの難易度からなる資格
昨今、どんなビジネスをするにおいてもウェブページ、ホームページを使って商品のPRや販売を行うことが主流になっています。
個人だとしても、簡単にネットショップを開設をすることができるツールも揃っています。
ホームページを開設したら誰もがアクセスをして欲しい、流入を増やしたい、売上をあげたい、と思うものです。
そのためにはGoogle検索上で上位に表示される必要があったり、Yahoo!に広告を出したり、FacebookなどのSNSでマーケティングをしたりと、アクセスを得る手段は多岐に渡ります。
特に検索で上位に表示されることは重要ですが、ただホームページがあるだけでは上位には表示されません。
更にただアクセスが増えてもホームページの使い勝手が悪ければ売上には繋がりません。
そこでアクセス(ウェブ)解析が重要になってきます。アクセス解析によって、何歳のどんな人が、どんなキーワードでホームページに訪れているのか、滞在時間、閲覧ページ数など、色々な情報を取得することができ、これらをきちんと分析することが重要になります。
ネットを使ったウェブマーケティングを、アクセス解析を用いて成果をあげていくというのがウェブ解析士になります。
ウェブ解析士は、「一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)」主催の民間資格です。
ウェブ解析士(初級と言われます。)、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの3種類からなる資格です。
実務で活かす目的で取得しましたので、私自身は上級ウェブ解析士まで取得しております。
ウェブ解析士
アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材、それがウェブ解析士です。ウェブ解析士は、ウェブ解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得することを目標としています。
公式サイトより
ウェブ解析士は、過去初級ウェブ解析士と呼ばれていた資格です。
webマーケティングの基礎的な用語の理解から始まり、アクセス解析・ウェブ解析による課題の発見、解決方法を学ぶことが出来ます。
私も最初はこちらの資格から受けましたが、webマーケティングの実務経験であっても、普段業務で触れない範囲の知識まで網羅的に学ぶことが出来ました。
※課題や問題については後半に実際の試験内容を公開します。
上級ウェブ解析士
ウェブ解析を軸としたウェブ解析スキルを身につけ、上級ウェブ解析士として活躍しませんか?多くのマーケティングフレームワーク、ビジネスフレームワークを使い、ウェブにとどまらないお客様の経営課題にまで踏み込んだKPIの設計から、データに基づいた根拠のある提案をできるようになります。ウェブコンサルティングとして必要なスキルを体系的に学べるカリキュラムです。
公式サイトより
上級ウェブ解析士を受けるにはウェブ解析士資格が必要になります。
上級ウェブ解析士では、ウェブ上の解析だけに止まらず、様々なマーケティング・ビジネスフレームワークを使用し、クライアントの事業の理解からKPIの設計などを行います。
ウェブコンサルタントとしてクライアントにアドバイスが出来るレベルになるためのスキルを体系的に学ぶことが出来ます。
私も上級ウェブ解析士を取得していますが、資格を取るための課題内容も、そのまま実務に活きる形で、今でも参考にすることがあります。
※課題や問題については後半に実際の試験内容を公開します。
ウェブ解析士マスター
ウェブ解析士マスターは、ウェブ解析士の最上位資格です。指導能力及びコンサルティング能力のどちらにおいても、ウェブ解析士会員のロールモデルであることが求められます。ウェブ解析士マスターとして認定されるには、現役のウェブ解析士マスターによる審査があり、一定のレベルを満たすことが求められます。現在在籍しているウェブ解析士マスターはウェブ解析士の10%未満であり、まさに精鋭と認められた方々です。ウェブ解析士マスター認定講座では、少なくとも150時間以上のレポーティング課題と講座の開設準備に割くことが求められます。志の高い同志や先輩ウェブ解析士マスターと協力して合格まで走りきることで、かけがえのない仲間を得られることも、この講座の醍醐味です。
公式サイトより
ウェブ解析士マスターは、ウェブ解析士を指導し、育てることが出来る、手本となる資格です。様々な場所で自ら講師となって研修や講義、指導を行えるスキルが身に付きます。
そもそもウェブ解析とは
ウェブ解析士の簡単な紹介をしましたが、そもそもウェブ解析とは具体的にはなんなのでしょうか?
ウェブ解析とは、「ウェブサイトに限らずデータを収集・活用し事業を成功に導くこと」を指します。
事業を成功に導くために、ウェブサイトのみならず、生のユーザーの声やデータを基にPDCAを回し、成功に繋げて行きます。
アクセス解析とウェブ解析の違い
ウェブ解析よりも、アクセス解析という単語を耳にすることの方が多いのでは無いでしょうか?では、アクセス解析とウェブ解析の違いはなんなのでしょうか?
それは、アクセス解析が「ウェブサイトそのものを分析する行為」なのに対し、ウェブ解析はウェブマーケティングを用いて事業成果に導くために、ウェブサイト以外のデータも活用することを指します。つまりウェブ解析はアクセス解析よりも広い概念なのです。
ウェブ解析士の具体的な対応範囲
ウェブ解析の概念を理解していただいたところで、具体的なウェブ解析士の対応範囲についてご説明します。
KPIの策定
KPI(重要業績評価指標)を策定し、クライアントや経営陣などの理解を得ることが必要になります。
ファシリテート
経営陣はもちろん、営業などの各部署などとの橋渡し役となるため、ファシリテート能力が必要になります。
施策立案
ウェブ解析は分析をして終わりではありません。解析を基に得られた示唆から、仮説検証し成果をあげて行くために施策を行う必要があります。
ウェブ戦略立案
ウェブマーケティング自体の計画書を作成、どのように売上に繋げていくか、を考えられる必要があります。
分析とレポーティング
アクセス解析などからウェブサイトなどの分析はもちろん、事業自体の分析も行う必要があります。
事業計画への反映
経営の戦略の手段の1つとしてウェブが存在しますので、経営戦略との整合性が重要です。
ウェブ解析士資格の活かし方、将来性
ウェブ解析士は、資格それ自体に弁護士や税理士などの士業のような効果はありません。私自身がwebマーケターのため求人の募集要項を見ることがありますが、アクセス解析が要件として求められることが多く、それを証明する唯一の資格と言っても過言では無いので、資格自体の意味合いは大きくはありませんが転職活動などにも活かすことは可能です。
ただ、ウェブ解析士は実務に重きを置いた資格のため、どちらかというと資格取得を通して得た知識・スキルをそのまま実務に活かす、という形になります。
また、ウェブ広告などの細かいオペレーションはAIの台頭によってどんどん自動化が進んでいますが、事業の分析能力≒ウェブ解析のスキルは汎用化が難しいため、今後より重要性が増してくると考えられます。
ウェブ解析士はこんな人におすすめ
これまで見てきたウェブ解析士の特徴を踏まえると、こんな方におすすめの資格です。
- アクセス解析やウェブ解析のスキルを体系的に学びたい方
- 自社サイトの管轄をしている企業内のウェブ担当者
- 広告代理店に勤めている方
- ウェブディレクターや、ウェブコンサルタントを目指している方
- ウェブに関係する仕事についている方
ウェブ解析士のメリット・受けてみて良かったこと
私が実際にウェブ解析士・上級ウェブ解析士を取得して良かったことをお伝えします。
ウェブ解析の知識が体系的に身につく
まず大きい点としては、アクセス解析などだけでなく、webマーケティングやウェブ解析のスキルが体系的に身に付くことが挙げられます。私自身web広告が専門分野ですが、SEOの知識や、ウェブ自体の知識、フレームワークなどのマーケティング知識も身に付くため、幅広い知識を網羅的に身に付けることが出来ます。
ウェブ解析の実務能力も身に着く
紹介内でも何度かお伝えしていますが、ウェブ解析士の資格は、かなり実務によった形で実際にレポートの作成などの形で行われます。そのため、頭に知識を入れるだけではなく、アウトプットもすることですぐに実務に活かすことが出来ます。
webマーケティングの学習モチベーションが保てる
資格という目標設定が出来るため、何のために何を勉強したら良いかと悩む必要はありません。
資格を持つ人材として活躍が可能
これは取得してみて感じたことですが、ウェブ解析士の資格は認知度が高く、また、もし知らない人でも資格名を見ればアクセス解析などが出来る人だ、と判断してもらえます。私自身も、署名に記載したことから案件に繋がったこともあります。
アクセス解析以外の幅広いデータの活用が可能に
資格取得まではウェブサイト上のデータのみを頑張って解析していましたが(それ以外の術を知らなかったため)、資格取得後はそれ以外の例えばKPIをしっかりと意識したり、クライアントからユーザーの生データをもらい施策に活かすなど、アクセス解析以外のデータを使えるようになりました。
KPIを意識した計画立案が出来るようになった
ウェブを見ることがメインの職種ですと、中々自分の仕事と事業計画や売り上げとの関係性が見えにくくなってしまうものです。しかし、一度KPIを設計してその中でwebマーケティングの計画を立てる経験をすると、KPIとの繋がりが見えてくるため、KPIを意識した計画立案が出来るようになります。
名刺・署名にウェブ解析士のロゴを入れられる
ウェブ解析士を取得すると、ロゴを使用することが出来ます。例えば名刺に使用することもできますし、署名に使用することもできます。先ほど署名から案件に繋がったというお話もしましたが、名刺交換の際に相手もウェブ解析士で話が盛り上がり良いアイスブレイクになったこともありますし、この資格はなんですか?と聞かれることもよくあります。
ウェブ解析士のデメリット
メリットをお伝えしましが、逆にデメリットは何でしょうか?
ウェブ解析士の資格の取得・維持に少し高いお金が必要
(初級)ウェブ解析士を取得するためにまずはテキストの準備が必須です。
市販されているその他のテキストは存在せず、試験内容もテキストから出題されるため、ほぼ全ての人が購入する必要があるのです。また、受験対策用の認定講座を受けると、約11,000円ほど掛かってきます。
また認定講座とは別で試験料も17,600円掛かり、万が一落ちた際の再受験料も12,100円となっています。
認定講座では試験合格のためのテクニックなども教えてくれますので、多くの方が受験するものとなっています。
また、資格を取得すると、正会員の年間維持費が6,600円掛かります。
ですので、取得だけでなく維持にも費用がかかってくる資格となります。
上級ウェブ解析士、マスターを目指すと高額な受講が必要
ウェブ解析しに合格した後は、上級ウェブ解析し、ウェブ解析士マスターと続きます。講師になりたい!といった方以外はマスターを受ける必要性はあまり無いかと思いますが、こちらの両資格が中々に高額です。
上級ウェブ解析士の講座カリキュラムは、2日間の受講で、88,000円掛かります。
マスターはさらに1桁額が上がります。
こちらは4日間で330,000円になっているのです。
どちらも資格維持に費用がかかる点はウェブ解析士と同様です。
SEOなど個別のスキルを身に付けたい場合は代替手段あり
ウェブ解析士の取得の目的が、例えば、
- 「アクセス解析だけを学びたい!」
- 「SEOのためだけに受験したい!」
- 「マーケティングの専門用語を覚えるために受験した」
など、特定の分野の知識のみが目的であれば、高いお金を払わずに勉強することが出来ます。そのためこうした目的の方達に取っては最良の選択肢にはならないかと思います。
今であれば例えばyoutubeを開けば無料で色んな人が解説動画をあげていたり、比較的安価な専門書などもあります。
一度ウェブ解析士受験の目的と内容を照らし合わせてみると良いかもしれません。
試験概要、資格取得までの流れ
次に、講座の概要と資格取得の流れをお伝えします。
ウェブ解析士取得の流れ
ウェブ解析士の受験方法は2つあります。
- 講座で学習する方法
- 独学で学習する方法
それぞれの流れは以下の通りです。レポート提出を経て資格取得となります。
講座で学習 | 独学で学習 |
---|---|
認定講座を受講 | 独学で学習 |
↓ | ↓ |
認定試験を受講 | 認定試験を受講 |
↓ | ↓ |
合格後2週間以内にレポート提出 | 合格後2週間以内にレポート提出 |
試験の出題範囲を詳細は以下の通りです。
試験項目 | 詳細 |
---|---|
第1章 ウェブ解析と基本的な指標 | ウェブ解析士としてデジタルマーケティングを実践していく上で最も大切な日本のマーケティングの変遷、ウェブ解析の意義、基本的な指標、法律・ポリシーについて学びます。私たちは、ウェブ業界で働くときに欠かせない基盤となるスキルとマインドがウェブ解析にあると考えています。 |
第2章 環境分析とマーケティング解析 | 環境分析としてユーザー分析、市場分析、競合分析、自社分析と、新しい製品・サービスの展開方法を学びます。 |
第3章 デジタル化戦略と計画立案 | 事業戦略に基づいた、デジタル化戦略の展開方法として、MELSAモデルとして5つのモデルを紹介し、それぞれに基づいたKPI策定と計画立案を学びます。 |
第4章 ウェブ解析の設計 | 事業戦略から導き出された施策が計画通りに進んでいるかを計測できるようするために、ウェブ解析ツールの設置や設定など実装させる、という解析環境の設計方法について学びます。 |
第5章 インプレッションの解析 | ウェブサイトに訪問する前にユーザーが訪れたメディアの表示回数、インプレッションについて学びます。インプレッションとは、もともと広告の表示回数を指す言葉です。ここでは、オウンドメディア以外のメディアにおける表示をインプレッションとし、ユーザーへのインプレッションを最適化するための手法について学びます。 |
第6章 エンゲージメントと間接効果 | 永続的な事業の発展に必要なエンゲージメントと、広告の成果を正しく理解するための広告の間接効果について学びます。 |
第7章 オウンドメディアの解析 | オウンドメディアの効果を最大化させるための解析手法と改善方法、そして、オウンドメディアの収益化を学びます。 |
第8章 ウェブ解析士のレポーティング | 「相手に伝わり、相手を動かすレポート」を作るためのポイントと表現方法について学びます。 |
受験方法 | 回答時間 | 試験方式 |
---|---|---|
インターネットに繋がるPCから | 60分60問 | 4択問題 |
また、試験合格後、前述の通りレポートを作成します。
これはGoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)というツールを使用して、実際に与えられたウェブサイトのデータを使用して作成しますが、丁寧に説明してくれますので難易度はかなり低めです。
ウェブ解析士は独学で取得可能か
さて、ウェブ解析士は認定講座を受ける受けない選択肢がありますが、独学での合格は可能でしょうか?回答としては、「ウェブに関わったことがあり、ウェブに関する用語などに抵抗が無ければ独学で可能」です。
どういうことかというと、問題自体は難しくありませんが、ウェブ解析士の出題範囲は広範囲に渡ります。そのため、いわゆるカタカナ用語がかなりたくさん出てきます。そのため例えば普段から触れていなかったり、抵抗がある方ですと広範囲の内容を抵抗を持ったまま進めることになるため、かなり根気がいるのです。
そうした方の場合は、講座を受けて解説を受けてから試験を受けられると良いです。
ウェブ解析士取得の費用
ウェブ解析士の取得費用は以下の通りです。独学と認定講座を受けるかどうかで総額が変わってきます。
独自学習+認定講座+認定試験 | 独自学習+認定試験 |
---|---|
公式テキスト 4,400円(税込) | 公式テキスト 4,400円(税込) |
講座費用 11,000円(税込) | 試験費用 17,600円(認定費用込・税込) |
試験費用 17,600円(認定費用込・税込) | – |
合計 33,000円(税込) | 合計 22,000円(税込) |
上級ウェブ解析士取得の流れ
上級ウェブ解析士取得の流れは以下の通りになります。
流れ | 期間 |
---|---|
申し込み | – |
事前課題 | 1〜2週間 |
オンラインorオフライン講座 | 2~3時間 |
中間課題 | 2〜3週間 |
オンラインorオフライン講座 | 2~3時間 |
終了レポート | 2〜3週間 |
終了テスト | – |
レポートと講座の内容は内容は以下の通りになります。
対象 | 内容 |
---|---|
事前課題 | ・外部環境分析課題 5フォース分析 ・内部環境分析課題 クロスSWOT分析 ・ユーザー分析課題 NPS Ⓡ (Net Promoter Score) ペルソナ カスタマージャーニーマップ ・ロジックツリー課題 ロジックツリー作成 (編集済み) |
中間課題 | ・ビジネスゴールに基づく「ウェブマーケティング計画書」(必須) ・カスタマージャーニーマップを基にした「KPI設定シート」(必須) ・新たなウェブ解析ソリューションの「解析設計指示書」(3つからひとつを選択) |
終了レポート | 要件に従って3項目のレポートとロジックツリーを作成し、1施策の改善・解析提案とそのデーター分析レポートを作成。 |
かなりボリューミーで何を言ってるのかわからないという方もいるかと思いますが、課題の内容を講座で解説・実例を見せてくれるため、講座を受けることで内容の理解は問題ありません。
上級ウェブ解析士取得の費用
上級ウェブ解析士の費用は、講座受験費用と、試験受験それぞれに費用がかかります。
対象 | 費用 |
---|---|
講座(2回分) | 88,000円(受験料含む・税込) |
事前課題・中間課題 | 11,000円(税込) |
終了レポート | 11,000円(税込) |
ウェブ解析士マスター取得の流れ
最後に、ウェブ解析士マスターについて解説します。
ウェブ解析士マスターは、3つの講座受験と、各講座に対する試験に合格する必要があります。
講座内容 | 期間 |
---|---|
マクロ解析レポートコース | 2日間(2日目は午前中のみ) |
ミクロ解析レポートコース | 2日間(2日目は午前中のみ) |
講師養成コース | 6日間(DAY5はエキスパート講座の公開講座の実施、DAY6は認定講座実施) |
ウェブ解析士マスターの費用
ウェブ解析士マスターの費用は以下の通りです。かなり高額になりますね。。
対象 | 費用 |
---|---|
マクロ解析レポートコース | 110,000円(税込) |
ミクロ解析レポートコース | 110,000円(税込) |
講師養成コース | 220,000円(税込) |
ウェブ解析士の難易度、勉強方法
ウェブ解析士の難易度
ウェブ解析士の難易度は低めです。試験自体は基本的には講座を受講すれば合格が出来るようになっています。ただし課題が多いため、課題作成のための時間がかなり多くかかります。
課題についても作成方法はレクチャーがあるので特に悩むことはそんなに多くないかと思いますので難易度自体は低めですが、例えば上級ウェブ解析士では数十時間かかると思っておいたほうがよいでしょう。
ウェブ解析士の勉強方法
ウェブ解析士のおすすめの勉強方法は、テキストを読み込んで最低限理解をすることと、講座を受講することです。
講座でテキスト内容や課題内容は全て説明があるので極論講座を受けるだけで合格するための知識は身に付きます。が、全く初めて接する領域だとなかなか頭に入ってこないこともあるので、何度かテキストを読み込んで、ざっくりと概念的に理解した上で、講座を受講する、という形がベストの形かと思います。
おすすめ問題集・テキスト
ウェブ解析士のおすすめは公式テキストです。というよりはこれ以外存在しないので、必然的にこちらを購入することになります。
実際の問題と回答、過去問
実際に受験した際に提出した問題と回答と、見せられる範囲でお見せします。
ウェブ解析士の過去問と回答
GoogleAnalyticsのあるウェブサイトの閲覧権限を共有されます。そして、レポートの雛形をもらいます。そこに穴埋めで数値を入れていく形になります。
項目としては以下のような項目があります。
- 月毎のページビュー数やセッション数、コンバージョン数
- 性別・年齢別の各指標数値
- どんなページ・コンテンツが見られているか
- それぞれの指標に対するコメント
- 全体を通してのユーザー像、課題仮説とそれに対する戦略立案
回答として例えば、「若い男性のページ/セッションの率が高いため、サイト内を回遊してじっくり調べてからCVする傾向にある」や、「ソーシャルの流入がpaid searchに比べて多い傾向にある。paidsearchに改善幅があるのではないか?」などでした。
上級ウェブ解析士の過去問と回答
上級ウェブ解析士ではまず、マーケティング自体のコンセプト設計から始まります。
具体的には、マーケティングを通してビジネスゴールをどのように達成したいのか、そもそもビジネスゴールは何かを、4C分析などを通じて決定していきます。
その後、(マーケティング)事業計画を作成します。こちらは提出した回答ではありませんが、私がプライベートで作成したことがある計画の抜粋です。このようなイメージになります。
ユーザー分析もかなり深く行います。ペルソナと呼ばれるユーザー像の設計を行います。
このような形でユーザーのイメージを膨らませ、ペルソナに落とし込んでいきます。その後、カスタマージャーニーと呼ばれるユーザーの一連の行動を洗い出し、どのようにアプローチするべきかを決定していきます。
こうした分析を基に、実際に雛形に沿って提案書の作成を行います。
提案書をお見せすることは出来ませんが、私の終了レポートでは36Pある提案書を提出しました。
上級ウェブ解析士は、結論としては、
- ユーザーの分析を定量・定性的に行う
- そこから見えた課題を抽出する
- 課題に対する施策を検討する
- 施策を実施するに当たっての費用とその成果を計画する
このような内容となっています。
事業会社・広告代理店両方で経験を積んだスキルを活かして広告運用の受託事業も行っております。
ご依頼またはご相談はこちらのフォームから