【要約&レビュー】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

【要約&レビュー】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

今回は、「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」のレビューと要約をしていきます。

ビジネスにおいて少しでも成果を出したいと思われてる方は、ぜひご覧ください。

目次

エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追求することである。

世の中にはあらゆる仕事やチャンスが転がっているが、本当に重要なことは滅多に無い。

エッセンシャル思考はより多くの事をやり遂げる技術ではなく、正しい事をやり遂げる技術の事。

エネルギーの使い方を最小限にすることで、自分の力を最大限の成果に繋げることが出来る。

エッシェンシャル思考と非エッセンシャル思考の違いのまとめは以下の通り。

対象非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
考え方大多数の物事が重要だと考える大多数のものが不要と考える
どの選択肢も平等に扱う決定的に重要なことだけを取る
両方できるさ何を取り、何を捨てるか?
どうすれば全部できる?何に全力を注ぐ?
見極める技術忙しくて何も考える余裕がない考えるための余裕を作り出す
遊びを軽視する遊びを重視する
遊びは時間の無駄だと思う遊びが不可欠だと知っている
もう1時間睡眠を削れば、もう1時間仕事ができるもう1時間眠れば、数時間分の生産性が手に入る
眠るのは根性無しだ優秀な人はよく眠る
眠ると怠け者になる眠ると創造的になる
睡眠のせいで仕事量が減る睡眠は仕事の効率を高めてくれる
何にでもイエスという上位10%にだけイエスと言う
「みんながやっているから」やる「まさに自分が求めていることだから」やる
捨てる技術価値観やビジョン、ミッションステートメント具体的かつ魅力的な戦略
具体的だが人の心を動かさない四半期目標意味があり、心に残る本質目標
価値観はあるが、それを実行するための行動規範が無い一つの決断によってその後のあらゆる決断を不要にする
周囲の期待とプレッシャーに負けてイエスと言うきっぱりと上手にノーと言う
なんでも引き受ける本当に重要なことしか引き受けない
こんなにお金をかけたのに今更やめられないもしまだ1円も払っていなかったらこの企画に投資するだろうか
やり続ければいつか報われるはずだ今これをやめたら、何に時間とお金を使えるだろう
失敗を認めたくない進んで損切りをする
仕組み化の技術最善のケースを想定する最悪の事態を想定する
土壇場にならないと頑張らない準備と計画に全力を注ぐ
応急処置を積み重ねる本当の障害を取り除く
仕事が増える成果が増える
火事場の馬鹿力に期待する正しい習慣を通じて自然に達成する
重要なことをやるのは例外的重要な事をやるのが普通の状態
nobu

各項目について解説がありますので、それぞれ理解して行動に変えていきましょう。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
考え方みんな・全てより少なく、しかし
行動やることをデタラメに増やすやる事を計画的に減らす
結果無力感充実感

多くの優秀な人ほど、以下の成功のパラドックスに陥る

  • 第一段階:目標を見定め、成功へと一直線に進む
  • 第二段階:成功した結果、頼れる人と評され、多様な仕事を振られる
  • 第三段階:やることが増え、時間とエネルギーが拡散し、全てが中途半端に
  • 第四段階:本当にやるべきことが出来なくなり、方向性を見失う

つまり、必要と不必要を区別し、捨てる仕組み作りが重要になる。

大きく3つの技術が必要なためそれぞれ分けて解説する。

  • 見極める技術
  • 捨てる技術
  • 仕組み化の技術
エッセンシャル思考で大事な3つの技術

1.エッセンシャル思考とは何か

エッセンシャル思考の前提として、理解しておく3つの前提がある。

往々にして人は選ぶと言う選択肢に目を向けない。

エッセンシャル思考の第一歩は「選ぶこと」

また、努力した分だけ報われると言うのは幻想だ。

パレートの法則(80対20の法則)の通り、成果の80%は20%の努力に起因する。

努力の量と成果は起因しないため、「これだけは」と言うものを見つける事が重要である。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
大多数の物事が重要だと考える大多数のものが不要と考える
どの選択肢も平等に扱う決定的に重要なことだけを取る

もう一つ理解しておくことは、トレードオフの概念だ。

何かに「イエス」ということは、その他全てに「ノー」という事。全てを選択する事は出来ない。

つまりどうすれば全部出来るのか、ではなくどの問題を引き受けるのか、と考える。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
両方できるさ何を取り、何を捨てるか?
どうすれば全部できる?何に全力を注ぐ?

2.見極める技術

非エッシェンシャル思考の人は多くのことに手を出して、全て中途半端な結果しか出ない。

それに対しエッシェンシャル思考の人は逆説的だがそうで無い人よりも多くの選択肢を検討する。そして「これだけは」ということだけを実行する。

そのためにはまず考えるための時間を作ることが必要で、例えばこの時間はこのことだけしかしない、などの集中せざるをえない環境を強制的に作り出すことが重要。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
忙しくて何も考える余裕がない考えるための余裕を作り出す

また、重要なアイデアを出したり、ストレスを軽減するために「遊び」も重要である。

つまり、忙しい=成果が出るではなく、逆説的な話なのである。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
遊びを軽視する遊びを重視する
遊びは時間の無駄だと思う遊びが不可欠だと知っている

睡眠と逆説的で、眠らない=成果が出せるではない。むしろ生産性は下がる。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
もう1時間睡眠を削れば、もう1時間仕事ができるもう1時間眠れば、数時間分の生産性が手に入る
眠るのは根性無しだ優秀な人はよく眠る
眠ると怠け者になる眠ると創造的になる
睡眠のせいで仕事量が減る睡眠は仕事の効率を高めてくれる

選択肢を検討する時には、中途半端なイエスをやめる。

「やろうかな」程度のことでは却下する。イエスと言うのは絶対やるしかないと確信した時だけだ。

具体的におすすめの方法が、「90点ルール」の採用だ。

最重要基準を用意し、100点満点で選択肢を評価する。90点未満のものは全て不合格だ。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
何にでもイエスという上位10%にだけイエスと言う
「みんながやっているから」やる「まさに自分が求めていることだから」やる

例えば舞い込んできたチャンスを選別するために、以下の図を用いたプロセスが有効である。

  1. チャンスについて記述する
  2. チャンスの最低限の基準を3つ出す
  3. チャンスの理想の基準を3つ出す

最低限の基準を満たしていないチャンスはもちろん却下し、理想の基準を満たしていないチャンスもやはり却下する。全て満たしているものだけが考慮に値する。

3.捨てる技術

不要なものを切り捨てる技術が必要になるが、まずは自分がどの目的に向かっているのかを明確化し、意図にそぐわない行動は切り捨てる。

良くあるのは、ありきたりな事を言っているミッションステートメントだ。目標を決めるには以下のマトリクスにあるような「具体的」かつ「刺激的」な本質目標を定める。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
価値観やビジョン、ミッションステートメント具体的かつ魅力的な戦略
具体的だが人の心を動かさない四半期目標意味があり、心に残る本質目標
価値観はあるが、それを実行するための行動規範が無い一つの決断によってその後のあらゆる決断を不要にする

また、他人からのプレッシャーに負けずにキッパリと上手に断ることはエッシェンシャル思考の必須スキルである。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
周囲の期待とプレッシャーに負けてイエスと言うきっぱりと上手にノーと言う
なんでも引き受ける本当に重要なことしか引き受けない

人間関係を恐れてノーと言いにくいが、コツは以下の通り。

  • 直接的ではない表現を使う
    • 例えば、「あいにく手がいっぱいで。」など
  • トレードオフに目を向ける
    • イエスと言うことで他の何かを失うことを理解する
  • 誰もが何かを売り込んでいる
    • 相手が何を売り込もうとして、それによって自分は何を失うのかを考え、合理的な判断をする
  • 好印象よりも敬意を手に入れる
    • 断ることで短期的には気まずいが、長期的にはプロフェッショナルとしての敬意が手に入る
  • 曖昧なイエスはただの迷惑を意識する

また、上手な断り方は以下の通り。

  • とりあえず黙る
  • 代替案を出す
  • 予定を確認して折り返します
  • 自動返信メールを設定しておく
  • どの仕事を後回しにしますか?
  • 冗談めかして断る
    • 親しい間柄で有効
  • 別の人を紹介する

過去の損失を切り捨てることも重要だ。

往々にして、サンクコスト(埋没費用)による心理的バイアスが働き、すでにコストを掛けているから勿体無くて辞められない。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
こんなにお金をかけたのに今更やめられないもしまだ1円も払っていなかったらこの企画に投資するだろうか
やり続ければいつか報われるはずだ今これをやめたら、何に時間とお金を使えるだろう
失敗を認めたくない進んで損切りをする

損切りをするためのテクニックは以下の通り。

  • 持っていないふりをする
    • どれくらいの価値があるかを考えるのではなく、まだ持っていないとしたらいくら払うか
  • 勿体無いを克服する
  • 失敗を認め、成功に向かう
    • 否定するのではなく、失敗を受け入れる
  • 第三者の意見を聞いてみる
  • ゼロベースで考える
    • 今やっている時間の使い方や予算の立て方を一旦忘れて、0から考える
  • 何かを言う前に5秒待つ
  • これをやめたら損をする?
  • 逆プロトタイプ
    • 一旦やめてみて、どれだけ変わるのかを試してみる

4.仕組み化の技術

ここまででやることを決めたら、それを無意識にでも実行できるような仕組み作りが必要である。

常に不足の事態は起こる。だから最悪の事態を想定して準備をしておくことが重要だ。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
最善のケースを想定する最悪の事態を想定する
土壇場にならないと頑張らない準備と計画に全力を注ぐ
  • 何が起こっても良いようにバッファを常に取っておく
  • 見積もりは常に1.5倍で考える
  • 常にリスクを考え、リスクを減らすために出来る事を考える

また、仕事を減らすことで成果が増えることも理解する。

何かが起きた時に応急処置的に対応をすると結局仕事は増える。だが、本質的な問題点を見極めれば成果が増えることに繋がる。

何か仕事に取り掛かる前に、その仕事の目的を明確化し、ボトルネックになりうるものは何かと立ち止まって考える。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
応急処置を積み重ねる本当の障害を取り除く
仕事が増える成果が増える

多くを求めて努力すればそれだけ結果が付いてくると思いがちだが、なんでもいっぺんにやろうとせず、小さな成功を積み重ねるほうが成功に近づく。

1つの理由として、人は達成・達成したと認められた時にモチベーションが上がるため、小さく成功を積み重ねていくことが重要である。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
多くを望み、得るものは少ない小さく始めて、大きな成果を得る
派手な勝利を追い求める地味でも着実に勝ちに行く

そして、その状態を習慣化することも仕組み化においては重要である。

非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
火事場の馬鹿力に期待する正しい習慣を通じて自然に達成する
重要なことをやるのは例外的重要な事をやるのが普通の状態

最後に、個人だけではなくチーム・組織運営にも役立てることができる。

項目非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
方針より大きく、より多くより少なく、しかしより良く
人材やたらと人を雇い、愚鈍な集団を作る人材の選別にこだわり抜き、邪魔な人材は排除する
戦略優柔不断で方向性が定まらない何か一つだけしかできないとしたら何をするか?を考える
タスク分担誰が何をやるのか不明確で、決定の根拠が無い各メンバーの特性と目標にとって最良の配置を決める
コミュニケーション自己中心的に喋る耳を傾け、本質を見抜く
部下育成首を突っ込みすぎるか、忙し過ぎて放置するかの両極端小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェックする
成果チームはバラバラになり、あらゆる方向に1ミリずつの成果しか出せないチームが一つにまとまり、これと決めた方向で飛躍的な成果を上げる
nobu

最後に改めてここまでの考え方の違いをまとめます。

項目非エッシェンシャル思考エッシェンシャル思考
考え方大多数の物事が重要だと考える大多数のものが不要と考える
どの選択肢も平等に扱う決定的に重要なことだけを取る
両方できるさ何を取り、何を捨てるか?
どうすれば全部できる?何に全力を注ぐ?
見極める技術忙しくて何も考える余裕がない考えるための余裕を作り出す
遊びを軽視する遊びを重視する
遊びは時間の無駄だと思う遊びが不可欠だと知っている
もう1時間睡眠を削れば、もう1時間仕事ができるもう1時間眠れば、数時間分の生産性が手に入る
眠るのは根性無しだ優秀な人はよく眠る
眠ると怠け者になる眠ると創造的になる
睡眠のせいで仕事量が減る睡眠は仕事の効率を高めてくれる
何にでもイエスという上位10%にだけイエスと言う
「みんながやっているから」やる「まさに自分が求めていることだから」やる
捨てる技術価値観やビジョン、ミッションステートメント具体的かつ魅力的な戦略
具体的だが人の心を動かさない四半期目標意味があり、心に残る本質目標
価値観はあるが、それを実行するための行動規範が無い一つの決断によってその後のあらゆる決断を不要にする
周囲の期待とプレッシャーに負けてイエスと言うきっぱりと上手にノーと言う
なんでも引き受ける本当に重要なことしか引き受けない
こんなにお金をかけたのに今更やめられないもしまだ1円も払っていなかったらこの企画に投資するだろうか
やり続ければいつか報われるはずだ今これをやめたら、何に時間とお金を使えるだろう
失敗を認めたくない進んで損切りをする
仕組み化の技術最善のケースを想定する最悪の事態を想定する
土壇場にならないと頑張らない準備と計画に全力を注ぐ
応急処置を積み重ねる本当の障害を取り除く
仕事が増える成果が増える
火事場の馬鹿力に期待する正しい習慣を通じて自然に達成する
重要なことをやるのは例外的重要な事をやるのが普通の状態
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