今日は、「サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル」の要約をご紹介します。
サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデルとは?
アドビ、ネットフリックス、コマツ、フェンダー、ニューヨークタイムズ……急成長をとげる継続課金(リカーリング)ビジネスの全貌と導入ガイド。サブスクリプションは単なる課金形態の変更ではなく、ビジネスモデルの変革である――。サブスクリプション・ビジネスの支援で世界をリードするZuoraの創業者兼CEOが初めて明かす! 「USAトゥデイ」「LAタイムズ」ベストセラー!!
【内容紹介】
ネットフリックス、スポティファイ、セールスフォースなどの企業は、サブスクリプション・モデルの氷山の一角にすぎない。本当の変革、そして本当のチャンスは幕を開けたばかりである――。ビジネスの世界は、いま2つの大きな変化に直面している。1つは企業視点で、従来のプロダクト販売モデルでは成長し続けるのが難しくなっていること。もう1つは消費者視点で、消費者の関心が「所有」から「利用」へと移行していることだ。
これらの問題に企業はどう対処すべきか? その解決策として注目を集めているのが、サブスクリプション型のビジネスモデルである。サブスクリプションは古くから新聞の定期購読などで知られており、一定の利用期間に応じて料金を支払う方式。
このモデルがいま注目されている背景には、顧客との取引がデジタルデータで生成されるようになったことがある。企業はサブスクライバーIDをきめ細かく管理し対応することにより、顧客との長期的なリレーションシップを構築することができる。
実際、サブスクリプション企業はS&P500社の9倍もの速さで成長をとげている。その理由は、彼らは顧客一人ひとりが異なる顔を持っているということを認識し、その認識の上にビジネスを構築しているからだ。これは、誰が顧客かを知らずにモノを売っているプロダクト販売モデルとは大きく異なる。
では、これらのサブスクリプション企業は、どのようにして顧客との関係性を築いたのか。第1部では、小売り、メデイア、運輸交通、新聞・出版、テクノロジー、製造など各業界の世界の最先端事例を詳しく紹介する。
そして第2部では、従来のプロダクト販売モデルの企業がサブスクリプション・モデルに移行するために組織をどう変えればよいのかを、イノベーション、マーケティング、営業、ファイナンス、ITといった機能別に解説する。
amazonより
サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデルの要約
起きていることとその背景
ユーザーが所有より体験を求めるように → どの業界でも売り切りでは無くカスタマーインサイトと継続改善(CX)が競争の源泉に → その要因はIoTとAI
顧客と直接繋がり、個々の顧客のニーズを常に把握し、サービスを進化させ続け、価値に見合ったプライシング・パッケージングをし、長期のリレーションを築き、収益化を実現する
概要
スマホ利用の要因でデジタルサブスクリプションが促進された
顧客を知るということが重要 → AppleIDなどのIDベースの商売
つまり発想をプロダクトベースではなくカスタマーベースに置き換えるパラドックスが必要
IDを持つ企業がデータを多く持てるため優位になる
製品を売るのでは無く成果を売る
→IoTの登場により可能となっている
→かつAIがIoTによるデータを使用出来るようにする
昨今のブランドは広告では無く体験を通じて伝わる
ハリウッドビジネスやテストをして開発していくよりは世に出して学んでいく方法で良い
業界ベース
小売 → 店舗スペースをオンラインの拡張としてオンライン体験ファースト、OMO
メディア → 広告は嫌われているかつ半数がGoogleとFBがメディア主で戦えない
→ 気に入ったサブスクには抵抗無く課金する層が生まれている
営業手法
サービスの説明をする前に、同じ業界などの企業から得られたインサイト、ベンチマークを伝える
- 最初の顧客グループを獲得する(その際に闇雲に拡大せず学ぶ)
- チャーン率を下げる(成長させれるか判断する)
- 営業部隊を拡大する(セルフと営業のハイブリッド販売モデルの確立、自動化への投資→営業事務などの工数削減)
- アップセル/クロスセルでLTV拡大(新規営業とCS部隊を分けて管理)
- 新しいセグメントに参入(SMBなどの切り口、領域ごとに営業を分けることで関係性が構築しやすくなる)
- 海外展開を検討
- 買収によって最大限の成長機会を得る(顧客のニーズにより対応する)
- プライシングとパッケージングの最適化
財務指標
ARR(年間定期収益)に基づく
(年次の成長を見る指標)ARR(今年度) – churn +A CV(annual contraction value) = ARR(次年度)
PLは、以下のようになる
※成長コストは営業とマーケ費(新規獲得費用の全てを指す)
成長コストの限界点はGEI(成長効率指標)を使用する → 新規ARR獲得コスト/新規獲得ARR<1
サブスクにおけるカスタマージャーニー
- パイプライン(認知獲得、需要喚起)
- 獲得(ペルソナ設定、インサイト分析から契約に至る)
- 導入(課題のすり合わせからオンボーディングの設計)
- 利用(利用されてるか、機能単位でも計測する)
- 拡大(アップセル、クロスセル、エバンジェリズム)
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